昭和二十六年、板橋仲宿の地に「マルジュー」誕生

昭和二十四年シベリアの帰還の船から、だんだん近くなってきた京都舞鶴の日本の懐かしい山や川の風景を見て初めて生きて日本に帰った実感と母に会える嬉しさで船上であふれる涙を抑えることができませんでした。創業者は太平洋戦争終了後、冬は零下四十度にも下がる酷寒の地シベリアで四年半、捕虜として抑留され、食糧不足、過度の使役と寒さで多くの仲間が日本に帰る夢を果たせずシベリアの土になりました。その間「技術は身を助く」の言葉通り、シベリアでもパンづくりに従事して多くの仲間から喜ばれました。昭和二十六年板橋仲宿の地に「丸十ベーカリー」の暖簾を分けて頂き創業しました。
まだ砂糖が貴重な時代に、異国の地で土になった仲間に心置きなく食べてもらおうという気持ちを込めて作った、あんこがどっしりと中まで入った「木の葉」形のおぐらパンがびっくりする程売れました。
創業者は、「正直にパンを作り、お客様に心から喜んで頂くこと」を自らの信条としていました。
その思いの丈を言葉にした創業の精神がパンづくりを通じて”職で喜びを創り　喜びを提供する”です。

「人に喜んでもらうこと」

マルジューが60年の間ずっと大切にしてきたこと、それは「人に喜んでもらうこと」
理念を通して伝えたいことは、みんなご縁があって、マルジューがに集まったのだから精一杯自分磨きをして、精一杯働いてほしいということ。
みんなが精一杯が働けば、マルジューは地域に根ざした企業だから地域社会に貢献し、お客様に喜んでいただくことができると思うのです。
お客様の喜びは、私たち自身の豊かな生活をも提供してくれるものだから、一つの美味しいパンを一生懸命創ることでお客様も私たちも、きっと幸せになれる。

マルジューは地域に密着した企業です

創業者の遺してくれた「喜んでいただく」という大切な想いを胸に刻み、社員さん、スタッフさんと一緒に100年企業を目指します。
それが社会のお役に立つということだと思うから。